カルチュラルラーニング(岡山県立美術館)

7月20日(金)、希望者7名で岡山県立美術館を訪問し、学芸員の岡本裕子先生による講座を受講しました。

講座の前半は美術作品の鑑賞を中心とする活動でした。特に国吉康雄の「逆さのテーブルとマスク」についてじっくりと時間をかけて鑑賞しました。まずは第一印象として、「不気味でよくわからない」、「白いマスクがとても目立つ」、「真ん中の瓶が不安定である」などがあがりました。次に、近づいたり、遠く離れたり、また左右の位置を変えながらじっくりと見たりして、再び絵の前に集まり、座ってさらに意見を出し合いました。美術館で床に座って対話することはほとんどの生徒にとって初めてだったようですが、すぐに慣れて、様々な角度からとらえた意見が出てきました。最後に作品のタイトルやこの絵が描かれた時代や、作者について先生から説明があり、これまでに話していた内容とのつながりを振り返ることができました。

後半は、主に美術館の裏側を見学する時間でした。収蔵庫は温度・湿度管理のため写真での紹介でしたが、説明の中で温度や湿度だけでなく、虫や振動など、作品を良い状態に保つために、多くのことに気を遣いながら取り扱っていることを知りました。最後に生徒からの質問を受け付ける時間があり、展示の仕方や、展覧会の企画の仕方など、学芸員をはじめ美術館スタッフの教務内容とともにこだわりを持って仕事に取り組んでいることを知りました。生徒の素朴な質問に先生は熱心に答えてくださり、閉館時間ぎりぎりまで質疑応答は続きました。

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