特集:読書感想文にオススメの本~県内の高校司書セレクト!(’11年7月)

夏休みだからこそ挑戦してみたい本、そして県内の高校司書がセレクトした「書感想文にオススメする本」を集めました。図書館が作った「読書感想文構想メモ」も配布していますので、活用してください。

まずは、その本を「楽しむ」ことからスタートしましょう!

課題図書

『光が照らす未来 照明デザインの仕事(岩波ジュニア新書)』 石井幹子(545.6)
司書教諭のコメント:「節電が叫ばれている今なぜ照明?と思う人もいるかもしれないが、省エネは大前提。比喩ではなく照明は希望の光だと実感でき、筆者がなぜデザインの道を選び、どのように歩んできたか、今真剣に進路を考えている人にお勧めの本。」
『野川』 長野まゆみ(913.6)
司書教諭のコメント:「生意気な中学2年男子が主人公の小説。新聞部でハトを飼う?太古からの関東平野の歴史、空から見た広い世界をバックに、今生きている時間、経験、言葉の意味が問われている。『野川』の中の先生の言葉。「その風景は、きみ自身が目にしたのでも経験したのでもないが、きみだけのものとしてそこにある」。感想はその「きみだけのもの」を書けばいい。」
『マルカの長い旅』 ミリヤム・プレスラー(943.7)
司書教諭のコメント:「実在の人物の取材から生まれた小説。ポーランドで医者として充実した生活を送っていた母と2人の娘。ユダヤ人狩りからの逃避行の中、図らずも離れ離れになった7歳のマルカと母親が再び巡り合うまでを両者の立場から交互に描いている。不条理な歴史の中と人間の絆が感じられ、東日本大震災とも重なってくる。

※司書教諭・高見京子先生の感想文・課題図書についてのコメントは、7月7日の毎日新聞「本はともだち」に掲載されています。図書館でも記事をスクラップしていますので、ぜひ参考にしてください。


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